意外にもろい私
2012年 10月 01日
ごん兵のことなんですけど・・・
4月にガーナ・パラグライディング・フェスティバルでお手伝いしながら飛びに行った時
女性のお客さん(日本人)をアメリカ人の小柄なパイロット(エド)が引き受けたんですが
この子は走らないであろう、と予想したエドは、ごん兵ともう一人の男性にヘルプをお願いしたんです。(日本人女性はか弱く見られるのか、走らない/走れないと思われていた)
こんな感じで両脇をつかんで走ります。(これは小さな子供(しかもインド人)だった為)
で、その時にごん兵、あまりの急斜面を走った為、止まらなくなっちゃって無理やり転んで止まったんですけど、その時に右足の親指を思いっきり打ったようで、そのあと爪が真っ黒になってしまったんです。
その後、その真っ黒になった親指の爪は、そのパイロットにちなんで(?) 「ミスター・エド」 と呼ばれて、私も「ミスター・エドはどう?」とか言ってました。
もちろん、そのミスター・エド(爪)はダメになって、1ヶ月くらい前かな、ポロッと取れたんです。
そして、その後めでたく新しい爪(New ミスターエド)が生えてきたんですが
その爪がどうやらあんましよろしくない方向へ生え始めたようで、痛みが出始めてしまったわけです。
・・と、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
ここの会社内にあるクリニックに行ったら、やっぱりそのミスターエドをどうにかしましょうって話になったわけです。
ドクターは、
「簡単な治療ですよ。5分くらい。もちろん麻酔しますから痛くないです」
と、かる~く言ってたし
私なんか、完全に他人事なので(失礼)、
「センセー、この際大きなナイフでパシーン!と潔く切っちゃいましょ~!」 なんて、今思えば自分でもぶっ飛ばしたくなるような失言をしてたんです。
あ、もちろん、ごん兵をあまり深刻にさせない為に笑っていただこう、と言う私なりの計らい!
で、手術当日・・・・
カメラなんか持っちゃって、勤めて明るくごん兵を励ますために付き添っていた私。
いかにもアフリカっぽいけど、でもきっと会社内のクリニックだからとりあえず清潔・安全だよね・・・・と
ごん兵とお互いに無理やり納得し合って・・・。
で、早速麻酔の注射をしたんですが、それが異常に痛かったらしく、意外に痛みに強いごん兵が「ウー!」とうなって体を持ち上げてるほど。
私はそれをずっと見ていたんだけど、まあなんと言うか、ぶっとい注射針をぐりぐりと押し込むような感じで、
かなり雑。
麻酔がなかなか効かないようで、更にぶすぶす刺されて、その度にごん兵は「オーッ!」とか、「ア~!」とかうなってて、汗びっしょり。
そして、ろくに麻酔が効かないまま、手術に入ったんですが・・・・
ものすごい年季の入ったような分厚いピンセットで、新しく生えてきた爪を押し上げるんだけど、それがまあ恐ろしく強引っていうか、痛そうで・・・。
ごん兵じっとこらえているんだけど、かなり痛そうでだんだん顔色も悪くなってきちゃったんです。
私はドクターの作業を見ながら、ごん兵の手を握ってあげてたんですが、手なんかものすごい汗!
「イタイ?」 と、当たり前な質問を日本語で聞いて、気を紛らわそうとする私。
「イパイ イタイ (いっぱい痛い)・・・・・」 と頑張って日本語で答えるごん兵。
顔真っ青、汗びっしょり。すごーく痛そう。
こうゆうことにはかなり平気なごん兵がこれだけ痛そうなんだから、よっぽどなんだろうな~。
と、気の毒に思っていると・・・・・・・・・・・・・
あれ?
あれれ????
な、なに、この動悸は?
なに、この変な汗は?
な、なんか気持ち悪いんですけど・・・・・・
で・・・・・
とうとう私ったら
血の気を失ってしまいそこへ立っていられなくなっちゃった!!!
ドクターがそんな私を見て慌てて違うナースを呼ぶ。
そしてベッドへ連れて行かれる私。(まだなんとか歩けた)
ごん兵に、「ごめーん!」と叫びながら・・・。
なんかね、自分でもびっくりよ。
まさか自分がそんな状態になるなんて考えたこともなかったよ。ホント。
よくテレビとかで、出産に立ち会う男性が倒れちゃったり、血を見ただけで倒れちゃったりする光景をみるけど
あれ、絶対大げさすぎ~と思ってたし、
血だらけのごん兵の指を見ててもそれほど気持ち悪くなかったのに、
痛そうに真っ青になっているごん兵を見たら、あれよあれよと言う間に気分悪くなって、自分も真っ青になって立っていられなくなっちゃった。。。と言う
ホント情けない始末。
私がベッドで違うナースに血圧測られ、水飲ませてもらったりしている間に、ごん兵の手術も無事終わったようで、ごん兵が 「ダイジョウブ~?」 と迎えに来てくれちゃったりして・・・。
あ~、あんな冗談言うんじゃなかった。バチが当たったんだな。。。とかなり反省しました。
そして、その晩
カラスに足の指をカブリとかじられる悪夢を見てうなされた私でした。あはは
それから、こんなこと言うのもなんだけど
あの手術の道具といい、やり方といい、医学の詳しいことを知らない私でも、え? って思っちゃったなあ。
「ちゃんと消毒してあるかな?」とか心配だしね。
ごん兵も、あの後ネットでちゃんとした手術の仕方をYouTubeとかで観てて、先進国の手術の仕方と
あのアフリカのえらく強引で雑な手術の違いに愕然としてました。
ここはアフリカだからね・・・・
と、いつもの慰めというか、あきらめの言葉でお互いに締めくくるしかないんですけどね。
そして、ごん兵も私も
「これもアフリカでの経験!」 と、”人生経験引き出し” をまたひとつ増やしたことで良しとすることにしました。
あと、この経験で、私が知ったこと
”私は、自分で思うよりももっと弱っちかった”
もっと謙虚に生きよう・・・
応援クリックありがとうございます
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
4月にガーナ・パラグライディング・フェスティバルでお手伝いしながら飛びに行った時
女性のお客さん(日本人)をアメリカ人の小柄なパイロット(エド)が引き受けたんですが
この子は走らないであろう、と予想したエドは、ごん兵ともう一人の男性にヘルプをお願いしたんです。(日本人女性はか弱く見られるのか、走らない/走れないと思われていた)
こんな感じで両脇をつかんで走ります。(これは小さな子供(しかもインド人)だった為)
で、その時にごん兵、あまりの急斜面を走った為、止まらなくなっちゃって無理やり転んで止まったんですけど、その時に右足の親指を思いっきり打ったようで、そのあと爪が真っ黒になってしまったんです。
その後、その真っ黒になった親指の爪は、そのパイロットにちなんで(?) 「ミスター・エド」 と呼ばれて、私も「ミスター・エドはどう?」とか言ってました。
もちろん、そのミスター・エド(爪)はダメになって、1ヶ月くらい前かな、ポロッと取れたんです。
そして、その後めでたく新しい爪(New ミスターエド)が生えてきたんですが
その爪がどうやらあんましよろしくない方向へ生え始めたようで、痛みが出始めてしまったわけです。
・・と、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
ここの会社内にあるクリニックに行ったら、やっぱりそのミスターエドをどうにかしましょうって話になったわけです。
ドクターは、
「簡単な治療ですよ。5分くらい。もちろん麻酔しますから痛くないです」
と、かる~く言ってたし
私なんか、完全に他人事なので(失礼)、
「センセー、この際大きなナイフでパシーン!と潔く切っちゃいましょ~!」 なんて、今思えば自分でもぶっ飛ばしたくなるような失言をしてたんです。
あ、もちろん、ごん兵をあまり深刻にさせない為に笑っていただこう、と言う私なりの計らい!
で、手術当日・・・・
カメラなんか持っちゃって、勤めて明るくごん兵を励ますために付き添っていた私。
いかにもアフリカっぽいけど、でもきっと会社内のクリニックだからとりあえず清潔・安全だよね・・・・と
ごん兵とお互いに無理やり納得し合って・・・。
で、早速麻酔の注射をしたんですが、それが異常に痛かったらしく、意外に痛みに強いごん兵が「ウー!」とうなって体を持ち上げてるほど。
私はそれをずっと見ていたんだけど、まあなんと言うか、ぶっとい注射針をぐりぐりと押し込むような感じで、
かなり雑。
麻酔がなかなか効かないようで、更にぶすぶす刺されて、その度にごん兵は「オーッ!」とか、「ア~!」とかうなってて、汗びっしょり。
そして、ろくに麻酔が効かないまま、手術に入ったんですが・・・・
ものすごい年季の入ったような分厚いピンセットで、新しく生えてきた爪を押し上げるんだけど、それがまあ恐ろしく強引っていうか、痛そうで・・・。
ごん兵じっとこらえているんだけど、かなり痛そうでだんだん顔色も悪くなってきちゃったんです。
私はドクターの作業を見ながら、ごん兵の手を握ってあげてたんですが、手なんかものすごい汗!
「イタイ?」 と、当たり前な質問を日本語で聞いて、気を紛らわそうとする私。
「イパイ イタイ (いっぱい痛い)・・・・・」 と頑張って日本語で答えるごん兵。
顔真っ青、汗びっしょり。すごーく痛そう。
こうゆうことにはかなり平気なごん兵がこれだけ痛そうなんだから、よっぽどなんだろうな~。
と、気の毒に思っていると・・・・・・・・・・・・・
あれ?
あれれ????
な、なに、この動悸は?
なに、この変な汗は?
な、なんか気持ち悪いんですけど・・・・・・
で・・・・・
とうとう私ったら
血の気を失ってしまいそこへ立っていられなくなっちゃった!!!
ドクターがそんな私を見て慌てて違うナースを呼ぶ。
そしてベッドへ連れて行かれる私。(まだなんとか歩けた)
ごん兵に、「ごめーん!」と叫びながら・・・。
なんかね、自分でもびっくりよ。
まさか自分がそんな状態になるなんて考えたこともなかったよ。ホント。
よくテレビとかで、出産に立ち会う男性が倒れちゃったり、血を見ただけで倒れちゃったりする光景をみるけど
あれ、絶対大げさすぎ~と思ってたし、
血だらけのごん兵の指を見ててもそれほど気持ち悪くなかったのに、
痛そうに真っ青になっているごん兵を見たら、あれよあれよと言う間に気分悪くなって、自分も真っ青になって立っていられなくなっちゃった。。。と言う
ホント情けない始末。
私がベッドで違うナースに血圧測られ、水飲ませてもらったりしている間に、ごん兵の手術も無事終わったようで、ごん兵が 「ダイジョウブ~?」 と迎えに来てくれちゃったりして・・・。
あ~、あんな冗談言うんじゃなかった。バチが当たったんだな。。。とかなり反省しました。
そして、その晩
カラスに足の指をカブリとかじられる悪夢を見てうなされた私でした。あはは
それから、こんなこと言うのもなんだけど
あの手術の道具といい、やり方といい、医学の詳しいことを知らない私でも、え? って思っちゃったなあ。
「ちゃんと消毒してあるかな?」とか心配だしね。
ごん兵も、あの後ネットでちゃんとした手術の仕方をYouTubeとかで観てて、先進国の手術の仕方と
あのアフリカのえらく強引で雑な手術の違いに愕然としてました。
ここはアフリカだからね・・・・
と、いつもの慰めというか、あきらめの言葉でお互いに締めくくるしかないんですけどね。
そして、ごん兵も私も
「これもアフリカでの経験!」 と、”人生経験引き出し” をまたひとつ増やしたことで良しとすることにしました。
あと、この経験で、私が知ったこと
”私は、自分で思うよりももっと弱っちかった”
もっと謙虚に生きよう・・・
応援クリックありがとうございます
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
by mikiume-nz-africa
| 2012-10-01 23:02
| ガーナ出来事