ガーナ人と愛について語る
2012年 07月 12日
昨日は頑張っちゃって、二つの学校へ行ってきました。
T学校に行ってから一旦キャンプへ戻り、水分補給してから今度は反対側に向けてE学校へ。
キャンプ → T学校 → E学校 →(別なルートで)キャンプへ と、ぐるっと村を一周するような感じで歩くことはできるんだけど、一旦家に帰らなきゃならない用事があったので、頑張って歩きました。
歩いていると、たいていいろんな人が車に乗るかい?って聞いてくれるんだけど、たいていは、「運動だから」と言って丁寧に断ってます。
昨日は特別に声をかけてくれる人が多く、会社の人3人、ガーナ人2人が声をかけてくれました。
雨とか、超暑い日は絶対乗っちゃうけど、昨日は運動したい気分だったので汗かきかき歩きました。
途中必ずキャンプのゲートを通過しなきゃならないので、毎回警備員の人と挨拶しますが、昨日はいつも
「ハーイ、シスター!」と声をかけてくる、私の弟(?)と、
いつもは別のゲートにいて、「ハーイ、カズン(従兄妹)!」と声をかけてくる従兄妹が同じ場所にいました。
弟がいつものように、「ハロー、マイシスター!」と声をかけると、従兄妹は
「あれ?なんだよ!彼女は俺の従兄妹だよ!」 と、なんか不満そうだ。
まあ、フレンドリーな二人なわけですが、弟の方がいきなり
「シスター、俺もそろそろ結婚しようと思うんだけど、シスターの妹とか親戚を紹介してくれよ!」
なんて言ってきて、更に
「俺はブラックじゃなくてホワイトがいいんだよ。どうしてもシスターみたいな人と結婚したいんだ!」
だとさ。
私は、「私はどっちかと言うと、黄色なんだけどね。へへへ(黄色人種だからね)」 って言ったら、
「黄色でも白でもどっちでもいいんだよ、ブラックじゃなければ!」 なんてことを言っちゃう弟。
そして彼は真面目な顔して語り始めました。
”愛について”・・・・・・・
ブラック女性は心から愛することを知らない。彼女たちは ”本当の愛”を知らないんだ。愛を心じゃなくて、頭で考えているんだ。 (すごいこと言ってます。じゃ、君は知っているんだね?)
シスターは夫の為に死ねるだろう?(勝手に決め付けてます・・・)
それは愛があるからさ!
俺もそうゆう女性と結婚したいんだ!!!(必死!)
まあ、言いたいことはわかるけど、それが肌の色とは関係ないよ、弟くん! と、どんどん熱く語り始める彼をなんとか落ち着かせ、一応 ”姉として” 私の愛の定義とやらを聞かせてやりました!(偉そうに・・・)
フンフン・・・と、頷きながら私の(適当な)愛の話を聞いた弟は、はあ~っ! とため息をつき、隣の従兄妹に向かって
「なあ!わかっただろう!?だからこんなホワイト(白人)がいいんだ。こんな話をブラック女性はできない。愛について語れないんだ!」
あ~あ、どんどん突っ走って行く弟・・・・!
もう、私が何か言えば言うほど、ウンウンと何度も首を振り納得して、”ホワイト嗜好”に拍車がかかりそうだったので、それ以上話をするのをやめて
「Good Luck brother! (まあ、がんばれや、弟!)」
と、肩をトントンと叩いて励まして帰ってきました。
あれですね。”ないものねだり” は、人間誰もが少なからず持っている煩悩っていうか欲ですね。
アフリカ人から見れば白人に見える黄色人種の日本人だって、外人(白人)に憧れ、金髪に憧れたりする人が多いんだから、彼らが白人にあこがれたり、長い髪をきれいと思ったりするのも同じようなこと。
よく、「外人に”ダーリン”とか、”アイラブユー”って言ってもらいた~い!」って、目をハート型にしている日本人の若い女の子に会いましたけど、それも同じ。
ないもの、違ったものへ ”憧れ” そのもの。
きっと、彼もその憧れが強いんでしょう。
(現実は違うぞ~~!)
でもまさかガーナ人の弟分と、愛について語るとは思ってもみなかったけど、正直言ってあの「愛を語る」時間はけっこう面白かった。
まあ、あの弟がちょっと行き過ぎだとしても、実際に白人に対してそんな偏見(本当の愛を知っている、とか)を持っている人がいることにびっくりもしたし、ちょっと面白かった。
それにしても、弟はいったいいつから、そして何をきっかけにそんな風に思うようになったんだろう?
あれかな、誰かから白人の愛についての変な作り話を聞いたりしたのかな。
ドラマとか?
それとも、過去にアフリカ人女性でよっぽど痛い思いでもしたか?
はたまた、純粋に ロマンチストなのか?
今度また会ったら聞いてみるかな。
っていうか、その前に私はその”弟”の名前を知らないんだよね。あはは
読んでくれてありがとう!
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T学校に行ってから一旦キャンプへ戻り、水分補給してから今度は反対側に向けてE学校へ。
キャンプ → T学校 → E学校 →(別なルートで)キャンプへ と、ぐるっと村を一周するような感じで歩くことはできるんだけど、一旦家に帰らなきゃならない用事があったので、頑張って歩きました。
歩いていると、たいていいろんな人が車に乗るかい?って聞いてくれるんだけど、たいていは、「運動だから」と言って丁寧に断ってます。
昨日は特別に声をかけてくれる人が多く、会社の人3人、ガーナ人2人が声をかけてくれました。
雨とか、超暑い日は絶対乗っちゃうけど、昨日は運動したい気分だったので汗かきかき歩きました。
途中必ずキャンプのゲートを通過しなきゃならないので、毎回警備員の人と挨拶しますが、昨日はいつも
「ハーイ、シスター!」と声をかけてくる、私の弟(?)と、
いつもは別のゲートにいて、「ハーイ、カズン(従兄妹)!」と声をかけてくる従兄妹が同じ場所にいました。
弟がいつものように、「ハロー、マイシスター!」と声をかけると、従兄妹は
「あれ?なんだよ!彼女は俺の従兄妹だよ!」 と、なんか不満そうだ。
まあ、フレンドリーな二人なわけですが、弟の方がいきなり
「シスター、俺もそろそろ結婚しようと思うんだけど、シスターの妹とか親戚を紹介してくれよ!」
なんて言ってきて、更に
「俺はブラックじゃなくてホワイトがいいんだよ。どうしてもシスターみたいな人と結婚したいんだ!」
だとさ。
私は、「私はどっちかと言うと、黄色なんだけどね。へへへ(黄色人種だからね)」 って言ったら、
「黄色でも白でもどっちでもいいんだよ、ブラックじゃなければ!」 なんてことを言っちゃう弟。
そして彼は真面目な顔して語り始めました。
”愛について”・・・・・・・
ブラック女性は心から愛することを知らない。彼女たちは ”本当の愛”を知らないんだ。愛を心じゃなくて、頭で考えているんだ。 (すごいこと言ってます。じゃ、君は知っているんだね?)
シスターは夫の為に死ねるだろう?(勝手に決め付けてます・・・)
それは愛があるからさ!
俺もそうゆう女性と結婚したいんだ!!!(必死!)
まあ、言いたいことはわかるけど、それが肌の色とは関係ないよ、弟くん! と、どんどん熱く語り始める彼をなんとか落ち着かせ、一応 ”姉として” 私の愛の定義とやらを聞かせてやりました!(偉そうに・・・)
フンフン・・・と、頷きながら私の(適当な)愛の話を聞いた弟は、はあ~っ! とため息をつき、隣の従兄妹に向かって
「なあ!わかっただろう!?だからこんなホワイト(白人)がいいんだ。こんな話をブラック女性はできない。愛について語れないんだ!」
あ~あ、どんどん突っ走って行く弟・・・・!
もう、私が何か言えば言うほど、ウンウンと何度も首を振り納得して、”ホワイト嗜好”に拍車がかかりそうだったので、それ以上話をするのをやめて
「Good Luck brother! (まあ、がんばれや、弟!)」
と、肩をトントンと叩いて励まして帰ってきました。
あれですね。”ないものねだり” は、人間誰もが少なからず持っている煩悩っていうか欲ですね。
アフリカ人から見れば白人に見える黄色人種の日本人だって、外人(白人)に憧れ、金髪に憧れたりする人が多いんだから、彼らが白人にあこがれたり、長い髪をきれいと思ったりするのも同じようなこと。
よく、「外人に”ダーリン”とか、”アイラブユー”って言ってもらいた~い!」って、目をハート型にしている日本人の若い女の子に会いましたけど、それも同じ。
ないもの、違ったものへ ”憧れ” そのもの。
きっと、彼もその憧れが強いんでしょう。
(現実は違うぞ~~!)
でもまさかガーナ人の弟分と、愛について語るとは思ってもみなかったけど、正直言ってあの「愛を語る」時間はけっこう面白かった。
まあ、あの弟がちょっと行き過ぎだとしても、実際に白人に対してそんな偏見(本当の愛を知っている、とか)を持っている人がいることにびっくりもしたし、ちょっと面白かった。
それにしても、弟はいったいいつから、そして何をきっかけにそんな風に思うようになったんだろう?
あれかな、誰かから白人の愛についての変な作り話を聞いたりしたのかな。
ドラマとか?
それとも、過去にアフリカ人女性でよっぽど痛い思いでもしたか?
はたまた、純粋に ロマンチストなのか?
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っていうか、その前に私はその”弟”の名前を知らないんだよね。あはは
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by mikiume-nz-africa
| 2012-07-12 20:21
| ガーナ出来事