人気ブログランキング | 話題のタグを見る

タンザニアの次はガーナでゴールド掘ってます。


by mikiume-nz-africa

泥棒さん

今日はちょっと重い話です。

ちょっと前の話なんだけど、ブログで話そうかどうかしばらく迷っていました。
だけど、友達にも相談して、一応前に記事にさせてもらったしこれも事実と言うことで書くことにしました。

前に泥棒さんたちと会い写真を撮ったり、彼らの掘った穴を見させてもらったりとした話をしましたが、実は少し前、私達が行った場所で泥棒さんたち3人が生き埋めになり亡くなるという悲しい出来事がありました。

もともとそこは侵入禁止であり、何の補強もしていない横穴を掘っているので危険だって言うことはゴン兵さんもよく言ってて心配していました。
彼らはそこで穴を掘る他にも、鉱山のピットと呼ばれる巨大な穴のそばでも同じようなことをしていて、既に溺れて亡くなった人、崩れた土砂に埋もれて亡くなった人がいるそうです。

ごん兵さんはゴールドを盗まれるとか言うよりも、そうゆう泥棒さんたちの事故を一番心配していて、結局そうゆう事故が起きた場合、助けたりするのはここの会社の人たちなわけで、「安全第一」を優先する会社にとっては、そうゆうことを無視して入り込み自分達の命までを危険にさらし、最終的には他人のお世話になる侵入者にかなり辟易しているのが現実です。

だから、この間彼らに会ったときも、ごん兵さんは通訳を通じて危険なことを話し、真面目に仕事を申し込みすれば会社で雇える可能性もあると言う事を言って説得していたのでした。


実際に私はそこに行って彼らに会ったので、その話を聞いた時はかなりショックでした。
あの時一緒に写真撮った子かなあーとか、脇目も振らず穴を掘ってた子かなあーとか考えてしまいました。

以前もピットの底の池に落ちた侵入者がいたらしいんですが、なんせタンザニア人は泳げない人がほとんどらしく、一緒に居た仲間は見ているだけで、結局ここで働くオーストラリア人が池に入って遺体をあげたらしいです。

特に、ここのところ毎日雨が降っているので、土砂が崩れやすくそのまま下の池に落ちてしまう可能性があり危険な状態です。
そんな事故があっても、何度追い出されてもまた戻ってきて同じことを繰り返す彼ら・・・・。
あー学習して欲しい!


ごん兵さん、昨日は上の人たちと相談し別の場所に小屋を設置し警備員を置くことにしたそうですが、彼曰く、警備自体が甘いらしいので完璧には防止できない現実があるようです。

ちなみにタンザニア人は犬が大嫌い。ものすごい恐がります。
キャンプ内でも犬を連れて歩くと、ここで働くタンザニア人達が思い切り遠くに避けて通り過ぎます。
だから、犬を連れた警備員は強力なはず!!   

と思うでしょ?  フツーはね。

だけど現実は・・・
警備員が犬と一緒に木陰で昼寝しているという有様!!!
ごん兵さん、怒る前に呆れて頭抱えてました。

犬も犬で、ここの従業員に吠えるんじゃなくて、侵入者に吠えろ!って感じ。
せっかくのジャーマンシェパードなんだからさあー、もっとちゃんと仕事しようよ!と言いたくなる。(もちろんちゃんと吠える犬も沢山います)

犬も飼い主に真似て怠惰になってしまう、ということか? いや、訓練の仕方ってことだな。


・・・と話がそれてしまいましたので戻します・・・


ここはあまりにも広大な鉱山なので、管理しきれない部分もあるようですが、それ以前にここで働く人たちの指導が必要なのかと、ちょっと遠目で見て感じている今日この頃。


チリの鉱山での事故も世界的にニュースになったり、この間も中国で何十人も亡くなっています。鉱山はかなり危険な場所だと言う事がわかると思います。

まあ、危険と背中合わせの仕事は沢山あるし、泥棒さんだってどこの国にもいますが、いずれにしても今後そんな事故が起きないことを願いつつ、亡くなった3人の若者のご冥福をお祈ります。

そして、その事故でそこに一緒に作業をしていた若者が何かを学んでくれますように・・・。


今日ちょっと暗い話になったので、タンザニアの夕日でもご覧ください。

泥棒さん_b0208620_182534.jpg

ここんとこずっと曇り空だったので、最近夕日は見られていませんが、来たときは毎日こんな夕日を見ることができました。


人気ブログランキングへ
押してくれると嬉しいです
by mikiume-nz-africa | 2010-10-24 19:50 | タンザニア出来事